| ──初登場ということで、まずは自分たちを思いきり自画自賛しちゃってみてください!
マーキー:ハイカラはギャップの気持ちいいバンドだと思います。
ユウスケ:7弦ツインギターと5弦ベースで見た目もイカつくて、ライヴで聴くとさらに迫力が楽しめますよ。
カズト:これだけ個性の強い6人が集まったロックバンドはなかなかないんじゃないかな。
SASSY:ホントにオンリー・ワンなバンド。他にいないタイプのバンドだと自負しております。はい。
MEG:幅広い音楽性とライヴの圧倒感です。今日はムードメーカーの変な奴(ベースのmACKAz)が大学の中間試験でいませんが。
──ハイカラの男女ツインボーカルというスタイルはどういう経緯で生まれたの?
ユウスケ:マーキーが入る前は男5人で“アンチノブナガ”というモダン・ヘヴィネスなバンドをやっていて。それをやっていく中で、周りにも同じようなバンドもいるし、自分たちがそこから抜け出すためにはってことを考えたときに、キャッチーなメロディがヘヴィな音の中に入ってたらすごい際立つだろうなというのを考えて。そういうときに事務所でマーキーと出会ったんです。
マーキー:元々は普通のJ-POPとか、ピアノの弾き語りができるような音楽が好きだったんですけど、アンチノブナガのライヴを観たら予想外に激しくてびっくり(笑)。でも、それが素直にカッコイイと思えて、ここに自分が入ったらどうなるんだろうっていう好奇心がすごく出てきて、入りました。
──入るかな、フツーそこで(笑)。
マーキー:なんか、この出会いは失っちゃいけないなと思ったんですよ(微笑)。
──その出会いがあって、モダン・へヴィネスな音とポップなメロの合体というハイカラサウンドが生まれてきたわけだ。
ユウスケ:やっぱ音楽をみんなに伝えるときって、メロディがすごい大事で。このメロディさえあれば、自分たちが好きなうるさい音が聴けない人も入りやすいと思うし。女の子が入ることによって女の子も聴きやすくなる。そんなメロディの中に、たまに自分のデス声が“ガーッ”て入っていって、ギャップを出すのもめっちゃおいしいし(一同笑)。
SASSY:薬味的な感じでね。
カズト:自分たちの持ってるコアな部分は絶対に出したいんですよ。そういう風に考えたとき、マーキーを入れたこの6人というのは非常にバランスがよかったんです。フロントがしっかりとキャッチーな部分を出してくれれば 、コアなところも出しやすいし。
SASSY:そこでマーキーの声が際立つメロディとコアなサウンドの配合を色々考えて。
カズト:キャッチーにもアンダーグラウンドにも寄りすぎないバランスポイントを見つけて、今の日本の音楽シーンでできることをやろうと。これをきっかけにシーンが変わって、アンダーグラウンドな音楽が表に上がれるようになれば、自分たちかっこいいじゃん、という気持ちもあって。
──そんな中から誕生したのが、この「PRIDE」だね。メロとサウンドのギャップがたまらなく気持ちいい。こんなギャップあるものをひとつの音楽として成り立たせるセンスと斬新なアイデア。衝撃受けました!
ユウスケ:最初にマーキーの歌が聞こえてきて、その後バックのサウンドと自分がバーンといって。そこのギャップはかなり気持ち良いと思うんで。体感してほしいですね。
マーキー:歌詞はタイトル通り、誇りをテーマにしています。みんなそれぞれプライドを持って生きている。それがあるからこそ、何があっても自分を起き上がらせて生きていけるんだという気持ちを込めて書きました。
カズト:サウンド的な面から言うと、この曲で初めてシーケンサを入れて作ったんですよ。そのおかけでノリがタイトになって、より疾走感が出ましたね。
SASSY:ギリギリのところで走っていくリズムの格闘とマーキーの世界観。その辺の対決が聴きごたえあるんじゃないかな。
MEG:ボーカル陣の歌詞の世界観しかり、音も今回はよく録れたので。CDもいいんですけど、ライヴではまた違った「PRIDE」が体感できると思うので、ライヴでもぜひ聴いてほしいです。
カズト:なんだかんだいってロックバンドはライヴなので。ライヴに来てください!
ユウスケ:そうだね。CDでハイカラの存在を知ってもらって、ライヴで本当の俺達を見せたい。
SASSY:音を出しちゃえばHIGH and MIGHTY(傲慢な、高飛車なという意味)になれるんで!
取材・文●東條祥恵 |
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