マシンガンズ、日比谷野音コンサート爆裂レポート
さらに熱く! さらにテクニカルに! そして完全燃焼! 2003年8月13の武道館ラスト・コンサートから約1年。 ヘヴィメタルの申し子Anchang率いるSEX MACHINEGUNSが、 第四期となってファンの前に姿を現わした。 新メンバーSAMURAI.W.KENJILAWをベーシストに迎え、 さらに進化したマシンガンズを見ようと東京・日比谷野音に 集結したファン達の前で、彼らはヘヴィメタルの精神を見せつけてくれた。 2004年8月8日、日比谷は炎上した。 |
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誰からともなく起こった“SEX MACHINEGUNS!“というコールがあっという間に1つになり、サイリウムの閃光と巨大な爆発音とともにライヴがスタート。1曲目の「食べたい なめたい 危険地帯」で早くも観客はヘドバンの嵐を巻き起こし、大きなうねりとなって会場を埋め尽くす。 すり鉢型の客席を埋め尽くしたオーディエンスが波を打つ光景は、ヘヴィメタル・コンサートの醍醐味、壮観な光景だ。地鳴りのように響くSPEED STAR SYPAN JOEの2バスの連打に、フィンガー・ピッキングでゴリゴリと押しまくる躍動的なベース・ライン、鮮やかな速弾きのギター・フレーズと、ビル群に大音量でこだまするシャウト。 フロント3人のフォーメーションも、時にはカッコよく、時にはお茶目にキマッている。何もかもが待ち望んでいたマシンガンズ像だ。しかし1年前の武道館ラスト・コンサートと大きく違うのは、テクニックが非常識なほど恐ろしく向上し、演奏がますますタイトになっていることだ。 Anchangがソロ・ワーク/SEX MACHINGUNとして始動した際に、スタジオ・ミュージシャンとのレコーディングを経験したことが大きく影響しているのかもしれない。「“グルーヴ感“という言葉で誤魔化してたんだな。スタジオミュージシャンの極めて忠実なリズムに合わせてみて、俺って下手なんだって痛いほどわかりました」という趣旨の、当時行なったインタヴューでのAnchangの発言がとても印象深い。おそらく、第四期SEX MACHINEGUNSは、勢いやノリ以上にプレイヤーとしての高みを追求していくのではないだろうか。演奏に関してはどこまでもストイックなマシンガンズの姿勢は、この先の進化を十分に期待させてくれる。 とはいえ、新メンバーのSAMURAI.W.KENJILAW(B)が「都心の中心でヘヴィメタルをシャウトする!」と叫べば、SPEED STAR SYPAN JOE(Ds)は「やっぱり野外は日比谷がい~」とダジャレをお見舞い。Anchangには軽ーくスルーされていたが、さすがマシンガンズ、第四期も気の利いたMCで楽しませてくれた。 イントロで大合唱が起こった「語れ!涙!」から「とうちゃん」「桜島」「BURN~愛の炎を燃やせ~」と続いた怒涛のクライマックスではまだまだ満足できない。みんなが待ちに待ったマシンガンズなんだ。続けてアンコールではAnchangがドラム、SPEED STAR SYPAN JOEがヴォーカルを担当した「Kiss」を披露。「つたないドラムですみません。本職に戻ります。何曲できるかわかりませんが、時間いっぱいまでやります!」というAnchangの短いコメントをはさみ、セット・リストにはなかった「みかんのうた」「German Power」がプレイされ、日比谷は夏の猛暑のさなかに燃え盛った。 もう何も言うことはあるまい。第四期マシンガンズよ、燃えて燃えて燃えまくれっ! | ||||||
●NEW SINGLE 「出前道一直線」 11/10発売決定! | ||||||
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