ジャンルを越えて日本のアーティストが集結したイベント<SATURN>レポート
長い時間、道なき道を試行錯誤しながら ここまできたアーティスト達が集結! 日本人オンリー、そしてジャンルも問わないアーティストが、大阪に集結したイベント<SATURN>! “こんなラインナップが、一晩に集結するなんて~” ありそうでなかったこのイベント・チケットは、もちろんソールド・アウト! 夏フェス・シーズンを目の前に、スイッチが入ってしまったこの注目イベントのレポートをお届けします! |
まずDJステージに行ってみると、2面の巨大スクリーン(映像は宇川直宏)を背にクラナカがDJイング。同じ頃、ライヴ・ステージではBoom Boom Satellitesが始めようとしていた。彼らが一音鳴らした瞬間に、観衆の期待感が爆発し、その後は怒濤の展開。まだ21時だというのにTシャツ汗ダク者もチラホラと。ライヴはブンブンからこだま和文へと流れ、場内は"動"から"静"へ。スチール写真のようなこだま和文の佇まいと、存在感の塊であるトランペットの音色によって、強く引き込まれる独特の空気にフロアは包まれた。こだま和文のトランペットから出てくる音は、お客さんと問答するかのようにコミュニケートし、辺りを満たしてしまったのだ。ここでも一音で、一気に。
さて、新世紀のニューヒーローであKENTAROは、"音楽に壁はない"をテーマにしているが、この日のプレイを聴けばそれがどういうことなのかがすぐに分かっただろう。そしてKENTAROがさらに上手くなっていることに一同仰天した。‥‥もう、ため息も出ません。
一方、ライヴはメンバー全員が揃いの黒の上下に身を包んだBUFFALO DAUGHTERが登場。抜群の安定感と、それでいて振り幅のある曲展開、絶妙の音数で聴きどころに溢れたサウンドは、もはや完成形なのではないか…。THA BLUE HERBは、危うさと貫禄とが綱渡りするスリリングなステージングを見せ、最後はアラヤヴィジャナのライヴでフィニッシュ。
この一晩で、フェスティバル・シーズンを前に、僕の心のスイッチは完全に押されてしまった。 取材・文●羽切 学 |
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